研究課題/領域番号 |
18K19421
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分48:生体の構造と機能およびその関連分野
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
三枝 理博 金沢大学, 医学系, 教授 (20296552)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | サーカディアンリズム / 体内時計 / 視交叉上核 / 神経ネットワーク / 遺伝子操作マウス / アデノ随伴ウイルスベクター / 光遺伝学 / カルシウムセンサー / 局所神経ネットワーク / カルシウム / 局所神経回路網 / トランスジェニックマウス / ゲノム編集 |
研究成果の概要 |
概日(サーカディアン)リズムを制御する中枢概日時計・視交叉上核の神経ネットワークを題材にし、複雑な局所神経ネットワークにおいて、近接する2種類の神経細胞に異なる遺伝子操作・神経活動操作を加え、両者間のコミュニケーションを様々な角度から記録・解析できるシステムを構築することを目的とした。具体的には、一方を刺激した時の他方の応答、両者の神経活動の同時測定、上流・下流関係の解析等である。この目的のために、複数の新たな遺伝子改変マウスや各種の組換えアデノ随伴ウイルスベクターを作成し、また生体内で特定の種類の神経活動を計測する技術も立ち上げ、上述のようなシステムの構築に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中枢概日時計・視交叉上核神経ネットワークは、多種・多数の神経細胞間のコミュニケーションを介し、強固で安定な概日振動を発振する。しかしながら、視交叉上核の神経回路レベルでの動作原理に関する知見は驚くほど少ない。本研究は中枢概日時計神経ネットワークの動作原理解明において、これまでに無い斬新なアプローチを採るもので、学術的意義が大きい。加えて、神経科学・神経生理学全般に対し、複雑な局所神経回路網の機能を解析する上での、新たな方法論を提供する。また、概日時計の変調や他の局所神経回路の異常に起因する健康障害・疾患の病態生理の理解、さらにはその対処法の開発に繋がれば、社会的意義も大きい。
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