研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究では、SNPに代わり、突然変異率が高いマイクロサテライトを用いることで、近縁な集団間の遺伝的関係性や最近の集団史の情報を得ることを目的とした。藤本が作成した手法(Fujimoto et al. Genome Research (2020))を用いて、900万個以上のマイクロサテライトを対象に多型的なマイクロサテライトを解析した。マイクロサテライトを用いて主成分分析(PCA)を行ったところ、先行研究(SGDP Nature (2016))と比べ、本研究の方が、SNPとの類似性が高く、マイクロサテライト解析が先行研究よりも精度が高いことが示唆された。
近年のゲノム解析技術の進展により、DNA多型解析アレイや全ゲノムシークエンスを用いて大量のSNP情報を得ることができる。この情報を用いて、人類の集団史を推定することができる。例えば、集団間の遺伝的関係性の推定や、過去の集団の大きさの変遷が推定されている。しかし、SNP情報を用いた研究では、極めて近い集団の関係性や最近の集団サイズの変遷を正確に推定することが難しい。本研究では、突然変異率が高いマイクロサテライトを用いることで、近縁な集団間の遺伝的関係性や最近の集団史の情報を得ることを目的とした。本研究は、マイクロサテライトを用いた集団解析のための方法論を提供する。
すべて 2021 2020 2019
すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 3件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 6件)
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