研究課題/領域番号 |
18K19433
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分48:生体の構造と機能およびその関連分野
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
諸石 寿朗 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (30647722)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 鉄代謝 / ゲノム編集 / ライブラリースクリーニング / シグナル伝達経路 / ユビキチン |
研究成果の概要 |
本研究課題では、細胞内の鉄量を鋭敏にモニタリングするレポーター細胞を作出し、このシステムを用いて全ゲノムを対象としたCRISPR遺伝学的スクリーニングを実施し、細胞内の鉄量を増減させる作用のある分子の網羅的探索を行った。細胞内の鉄量に変化を与えた候補分子のインフォマティクス解析を行った結果、細胞内の鉄量を増減する分子は成長因子やサイトカインシグナルなどの細胞内シグナル伝達経路に関連するものが多く含まれることを見出した。本研究の遂行により、細胞内シグナル伝達経路と鉄代謝制御の深い関連性が浮き彫りになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
鉄は生命活動に必須の微量金属で、生命はその起源から鉄を利用して代謝活動を行なってきたと考えられている。また、ヒトにおける鉄代謝異常症は貧血や発がん、神経変性疾患などの様々な病態に関与することが注目されているが、その疾患発症の分子メカニズムはあまり明らかになっていない。本研究により得られた成果は、鉄代謝ネットワークを形成するひとつひとつの構成分子を明らかにすることで鉄代謝制御機構に関する学術的理解を深めるだけでなく、今回同定された個々の分子を基盤に将来的な研究を発展させることによって、鉄代謝異常によるヒト疾患発症メカニズム解明への一助となることも期待される。
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