研究課題/領域番号 |
18K19443
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分49:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪府立大学 (2021) 京都大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
堀江 真行 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (20725981)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ボルナ病ウイルス / RNA編集 / Cre/loxP部位特異的組換え / ADAR1 / 進化 / ボルナウイルス / Cre / 感染排除 / 病原性 / Cre/loxP |
研究成果の概要 |
本研究では遺伝子組換え技術を用いて、宿主の神経細胞において機能的障害を引き起こすボルナ病ウイルス1(BoDV-1)が一度感染した細胞を恒久的に標識できる実験系を作出した。この実験系により、ウイルスが感染し、さらに薬剤等においてウイルスを排除した細胞と一度も感染していない細胞を区別することが可能となった。しかし、この実験系は培養細胞株においては機能するものの、実際の動物の脳の神経細胞では必ずしも機能しなかった。 一方、遺伝子組換えBoDV-1に挿入した遺伝子配列において、宿主のRNA編集酵素によると考えられる変異が多数見つかり、ウイルスと宿主の新たな相互作用を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、BoDV-1は人獣共通感染症としても再注目を浴びている。本研究によって作出した技術は、今後のBoDV-1の新たな病態・病原性の可能性を評価するうえで極めて重要な基盤となる。さらには想定外の成果として宿主RNA編集酵素との相互作用によるウイルスゲノムの変異が示唆されており、今後のウイルス-宿主細胞間相互作用のさらなる解明や、またウイルスの進化についてに有用な知見が得られた。
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