研究課題/領域番号 |
18K19444
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分49:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小林 剛 大阪大学, 微生物病研究所, 准教授 (90324847)
|
研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
|
キーワード | ノロウイルス / ロタウイルス / ワクチン |
研究成果の概要 |
ノロウイルスは、感染性胃腸炎の主な原因ウイルスであり、ワクチンは実用化されていない。本研究では、独自に開発したロタウイルス遺伝子改変技術を駆使することで、ノロウイルスおよびロタウイルスに対する経口ワクチンの開発基盤の確立を目的とする。安定的に外来遺伝子を発現できるロタウイルスベクターの改良を行った。この系を応用し、ノロウイルス VP1遺伝子全長をロタウイルスNSP1遺伝子に挿入した組換えウイルスを作製し、性状解析を行った。その結果、感染細胞でVP1タンパク質の発現を確認することができた。これらの成果は、ロタウイルスを粘膜ワクチンベクターとして応用する上で有用と考えられる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトノロウイルスでは効率の良い細胞培養系の開発が遅れており、ワクチンも開発されていない。現在、ノロウイルス様粒子(VLP)がワクチン候補として開発が進んでいる。本研究では、ノロウイルスVLPを発現するロタウイルスを開発し、ノロウイルスおよびロタウイルスに対する2価ワクチンの開発を目的とした。本研究において、安定的にレポーター遺伝子やノロウイルスVP1遺伝子を発現するロタウイルスベクターの開発に成功した。これらの成果はノロウイルスワクチンの開発だけでなく、他の消化器感染症に対するワクチン開発にも有用と考えられ、社会的意義も高い。
|