研究課題/領域番号 |
18K19452
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分49:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
一戸 辰夫 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (80314219)
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研究分担者 |
本庶 仁子 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 講師 (80614106)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | T細胞受容体 / 立体構造 / 交差反応性 / 免疫シーケンシング / シングルセルゲノミクス / 主要組織適合性抗原複合体 / 網羅的免疫シークエンス / 共有クロノタイプ |
研究成果の概要 |
複数のMHC(主要組織適合性抗原)を認識するT細胞群の候補として、同種造血細胞移植後の免疫系回復過程に出現するT細胞受容体(TCR)群の次世代シークエンシングによるプロファイリングを行った。研究に参加した15名の末梢血より約273万種類のTCRを取得し、それらのうち42,436種類(1.5%)は2名以上で共有されていることが判明した。次いで、これらの「共有TCR」のうち、サイトメガロウイルス抗原への特異性を有する76種類の同定に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通じて得られた知見は、「共有TCR」がMHC交差的(crossreactive)に免疫学的優位性を保有する可能性を示唆するものであり、「単一レセプター単一抗原」に代わる獲得免疫系の新たな理解への道を開くものとして、学術的に重要な意義を有する。また、本研究で開発を行ったTCR遺伝子導入用の非ウイルスベクターはわが国独自の技術による遺伝子改変T細胞医薬品の開発に貢献し得る。
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