研究課題/領域番号 |
18K19475
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分50:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
木戸屋 浩康 大阪大学, 微生物病研究所, 准教授 (00543886)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 血管新生 / 生体イメージング / 腫瘍微小環境 |
研究成果の概要 |
がん組織の増大には血管を介した酸素や栄養分の供給が必須であることから、腫瘍血管の形成を抑制する血管新生阻害剤の開発が進められてきた。特に、血管新生の中心分子であるVEGFに対しては阻害剤の開発が積極的に進められてきたが、その治療効果はわずかに癌患者の生存期間を延長させるのみであった。本研究では血管新生阻害剤によるがん治療の効果が限定的である理由に迫るため、腫瘍血管新生の誘導に関与する微小環境の解析を進めた。生体イメージ系にて腫瘍血管形成の過程を解析すると、血管新生の起点となる血管の発芽には腫瘍微小環境の変動が関与することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がんは日本人の主な死因であることから、治療法の開発が社会的に重要な課題とされている。効果的な治療法として、腫瘍組織に栄養・酸素を供給する血管を断つという「兵糧攻め」のコンセプトに基づいた「血管抑制療法」がある。しかしながら、血管形成阻害剤を用いた臨床治療の効果は限定的であり、期待されたような成果は得られていない。本研究では生体内イメージング解析用いて腫瘍微小環境のダイナミクスを明らかにするという新しい切り口でその原因の解明を進めた。その成果により解明された「発芽起点」の形成機構は、既存の血管新生阻害両方の効果を改善させ、革新的な腫瘍血管抑療法の開発へと繋がる可能性を秘めている。
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