研究課題/領域番号 |
18K19484
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分50:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
吉田 清嗣 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70345312)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | がん幹細胞 / 細胞分裂 / 癌幹細胞 / 非対称分裂 |
研究成果の概要 |
DNA傷害に応答して細胞死を誘導するリン酸化酵素として申請者が初めて見出したDYRK2が、癌幹細胞の発生や維持に関与しているという知見を得ている。そこでDYRK2が上皮間葉転換および癌幹細胞の存在に影響を及ぼすという実験結果を元に、DYRK2による癌幹細胞の制御に焦点をあて、癌幹細胞の発生の分子機構の解明に取り組んだ。またがん幹細胞の分裂様式を調べるにあたって、その恒常性維持に寄与する分子の同定と機能解析は必須であり、その一つとしてがん遺伝子として知られるリン酸化酵素であり、細胞増殖、生存、アポトーシスを制御することが報告されているPim-1キナーゼを見いだすことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん幹細胞はがん細胞の中で幹細胞様の性質をもつ細胞集団として知られており、自己複製能、高い治療抵抗性をもつ。これら幹細胞様の性質は、浸潤や転移、再発などの原因となると考えられている。がん幹細胞は腫瘍内に極少数の割合で存在していると考えられているが、がん幹細胞に制御に関わる因子や細胞内シグナル伝達経路については不明な点が多い。本研究からPim-1、DYRK2、CA13などこれまで知られていなかったがん幹細胞制御分子の同定に成功しており、これらの分子をターゲットとした治療法開発の端緒となることが期待される。
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