研究課題/領域番号 |
18K19486
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分50:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 公益財団法人がん研究会 |
研究代表者 |
冨田 章弘 公益財団法人がん研究会, がん化学療法センター ゲノム研究部, 部長 (40251483)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | がん細胞 / 代謝異常 / 相同組換え修復 / 合成致死 |
研究成果の概要 |
本研究課題においては、がん細胞の解糖系阻害によって起こる相同組換え(HR)修復不全に着目し、その分子機序を明らかにし、治療標的としてのPOC(Proof Of Concept)を取得することを目指し研究を進めた。そして、HR修復不全様の誘導作用を発揮し、抗がん剤シスプラチンとの合成致死作用を示す代謝阻害剤の同定に成功した。また、オミクス解析や細胞生物学的解析を駆使し、代謝阻害によるHR修復不全誘導のメカニズムに関する基盤情報を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術学的特色は、がん細胞の解糖系阻害によって起こるHR修復不全という独自の知見に基づき、糖代謝を制御し治療効果に結びつけるための新たな戦略を提案しようという点にある。こうした観点から、HR修復不全を誘導できる代謝阻害薬の同定に至った点は、大変意義深いものと考える。また、がんは死亡原因の首位に位置し、有効な治療法の開発は社会的な要請となっているが、本研究はこうした社会的要請に応えるものとして位置づけられるものである。
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