研究課題/領域番号 |
18K19487
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分50:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 公益財団法人がん研究会 |
研究代表者 |
清宮 啓之 公益財団法人がん研究会, がん化学療法センター 分子生物治療研究部, 部長 (50280623)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | グアニン4重鎖 / がん細胞 / 薬剤感受性 / 核酸 / グアニン4重鎖 |
研究成果の概要 |
ある種のがん細胞はグアニン4重鎖(G4)と呼ばれる特殊な核酸高次構造の安定化に対して顕著な脆弱性を示すが、その仕組みは明らかでない。本研究では、G4安定化化合物(G4リガンド)に高い感受性を示すがん細胞と耐性を示すがん細胞を比較解析することで、G4リガンドPhen-DC3の耐性因子としてトランスポータータンパク質ABCG2を同定した。さらに、G4リガンド耐性がん細胞において、siRNAによってノックダウンするとG4リガンド耐性が低下する候補遺伝子Xを同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん薬物療法を発達させるうえで、革新的新薬の創製と精度の高い効果予測法の確立が求められている。神経膠芽腫および膵がんはいずれも難治がんの代表格であり、これらの新薬開発は喫緊の課題である。本研究は、G4リガンドが神経膠芽腫に加えてある種の膵がんにも有効な創薬シーズである可能性を示した。さらに、本研究で同定されたG4リガンド感受性規定候補因子が同剤の治療効果を予測するバイオマーカーとなる可能性が示唆された。
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