研究課題/領域番号 |
18K19488
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分50:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
石井 源一郎 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, 分野長 (00270869)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 線維芽細胞 / がん幹細胞 / 浸潤 / Podoplanin / がん関連線維芽細胞 / 線維芽細胞依存性浸潤 / がん微小環境 |
研究成果の概要 |
線維芽細胞の有無によるがん細胞の浸潤様式を検討した。その結果、1)線維芽細胞存在下においては、ECM に沿ってがん細胞が浸潤すること、2)線維芽細胞の存在により、がん細胞の浸潤が促進していること、が明らかになった。次に、線維芽細胞存在下と非存在下におけるがん幹細胞(Podoplanin陽性)の浸潤について検討した。線維芽細胞非存在下において、がん幹細胞と非がん幹細胞の浸潤に差を認めなかった。しかしながら、線維芽細胞存在下において、がん幹細胞は非がん幹細胞と比較して高い浸潤能を示した。これらの結果から、がん幹細胞と線維芽細胞の間に、がん幹細胞の浸潤を促進する相互作用が存在している事を示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般にがん幹細胞は高い浸潤・遊走能を持つとされているが、本検討では線維芽細胞依存的な浸潤においてのみ、がん幹細胞の浸潤が促進されていた。このことは、がん幹細胞を標的とする治療法を考える上では、がんの微小環境、すなわち、非がん細胞である間質細胞の存在をも考慮すべきであることを示している。
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