研究課題/領域番号 |
18K19497
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分51:ブレインサイエンスおよびその関連分野
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
雨森 賢一 京都大学, 高等研究院, 特定拠点准教授 (70344471)
|
研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
|
キーワード | 不安障害 / 社会不安障害 / 全般性不安障害 / 線条体 / 社会性 / 神経生理学 / マカクザル / 社会ランク / 化学遺伝学 / インタラクトーム解析 / 認知神経科学 / 大脳基底核 / 側坐核 / 霊長類 / 意思決定 / ドーパミン |
研究成果の概要 |
社会不安にかかわる神経回路の同定を目指して、化学遺伝学による経路選択的な神経活動操作の基盤技術の確立と同時に、社会不安障害にかかわる遺伝子の解析、生体内分子間のインタラクトーム解析を行った。全般性不安障害と社会不安障害のインタラクトームは、線条体とマトリックスという異なる線条体コンパートメントのインタラクトームと排他的かつ統計的に有意なオーバーラップを示した。線条体とマトリックスと呼ばれる2つの線条体コンパートメントを調べ、全般性不安障害と社会不安障害のインタラクトームは、それぞれストリオソームとマトリックスのインタラクトームと統計的に有意なオーバーラップを示すことがわかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会的なストレス、例えば、学校や会社でのいじめや理不尽な扱いで心身を病んでしまうヒトは多い。社会に対する不安に基づく不安障害は社会不安障害と呼ばれ、社会的にも大きな課題となる精神疾患である。本研究は、社会不安にかかわる神経回路の同定を目指して、化学遺伝学による経路選択的な神経活動操作の基盤技術の確立を行った。さらに、社会不安障害にかかわる遺伝子の解析、生体内分子間の相互作用解析を行い、社会不安障害のインタラクトームは、マトリックスのインタラクトームと統計的に有意なオーバーラップを示すことがわかった。これらのことからヒトを含む霊長類の社会不安にかかわる大脳基底核経路が示唆された。
|