研究課題/領域番号 |
18K19516
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分52:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
宮岡 剛 島根大学, 医学部, 客員研究員 (50284047)
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研究分担者 |
津森 登志子 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (30217377)
井上 顕 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (40469036)
和氣 玲 島根大学, 学術研究院人間科学系, 准教授 (60609262)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 統合失調症 / 骨髄移植 |
研究成果の概要 |
我々は、近年、免疫異常を伴う統合失調症が存在すること、その免疫異常を正常化する治療法、とりわけ骨髄移植後に根治に至った治療抵抗性統合失調症の症例を世界で初めて報告した。今回の研究では、我々がすでに確立した治療抵抗性統合失調症モデル動物(Gunnラット)を用いて、ラットにおける骨髄移植の手技を確立することができた。また、Gunnラットに健常ラットの骨髄を移植することにより、その行動異常が改善する傾向がみられた。移植時期や行動測定時期等の更なる検討、移植した骨髄細胞がどこに生着し、今回のGunnラットの行動異常の改善傾向にどのように影響したかを検討することで病態解明につながると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代における統合失調症の治療戦略の一つとしての薬物療法は、あくまでも症状の緩和を目指したものである。我々は、今後の統合失調症の治療戦略は「完全な根治」を目指すべきだと考え、その治療戦略の中でも「脳内免疫異常の正常化」がもっとも重要な戦略であることを発見し国際的に高い評価を得た。本研究では「骨髄移植を統合失調症治療に応用する」という、これまでに報告のない極めて新規的発想にもとづく研究課題を行った。これにより「免疫正常化作用」を有する化学物質ならび統合失調症の根治療法を探索することへの重要性が高まり、学術的にも社会的にも意義深い研究であると考えられる。
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