研究課題/領域番号 |
18K19540
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分53:器官システム内科学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
秋山 真志 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (60222551)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 遺伝子 / 体細胞復帰変異 / モザイク / 魚鱗癬 / 表皮 / 角化 / 復帰変異 / 魚燐癬 |
研究成果の概要 |
本研究では、先天性魚鱗癬の一種のichthyosis with confetti(IWC)に着目した。この疾患では、異常な高頻度で体細胞復帰突然変異によるモザイク現象を生じている。体細胞復帰突然変異によるモザイク現象を起こした健常組織は、患者本人の細胞からなり、免疫原性が認められない為、細胞医薬として理想的である。IWCでは、原因遺伝子KRT1、KRT10の特定の領域に変異が集中するが、体細胞復帰突然変異によるモザイク現象が高頻度に生じる理由は不明である。本研究では、IWCのモデル細胞系とモデル動物系を作成と、それらの系を用いた体細胞復帰突然変異によるモザイク現象の分子的機序の解明を目指した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではichthyosis with confetti(IWC)のモデル実験系の作成を目指し、体細胞復帰突然変異によるモザイク現象を人為的に発生させる技術の創出を目標とした。IWCにおいて体細胞復帰突然変異によるモザイク現象が多発する事は、mitotic recombinationの発生頻度を調節する未知のメカニズムが細胞内に存在する事を示している。その意義は不明であるが、病的遺伝子存在下での個体の健全性を担保している可能性が示唆される。mitotic recombinationの発生頻度を調節する未知のメカニズムが解明されれば、細胞生物学的に新しい概念が提示されることになる。
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