研究課題
挑戦的研究(萌芽)
アレルギー疾患では、さまざまな臓器に過敏性亢進がみられるが、その発症機構は解明されていない。本研究は、応募者の先行研究に基づく仮説「各種T細胞サブセットが共通して産生/発現する分子によって過敏性亢進は引き起こされる」を検証する流れで、過敏性亢進誘発因子の同定を目指した。過敏性亢進誘発因子の探索、候補分子の機能検証、T細胞依存性過敏性亢進モデルの再評価を通じ、T細胞が産生する神経ペプチド類が、過敏性亢進誘発に直接関わる可能性と、その産生機構の一端を解明した。さらに、過敏性亢進誘発因子について、標的臓器および生体応答間の相違も加味した再探索の必要性があることも明らかにした。
各種T細胞サブセットが共通して産生/発現する分過敏性亢進誘発因子を分子レベルで同定することは、過敏性亢進誘発因子を直接標的とした、これまでにない治療法の開発に直結しうる。それによりT細胞研究の新潮流を切り開き、アレルギー疾患領域に、新たなパラダイムシフトを生むことが強く期待される。本研究の成果は、それを基盤とした「免疫・神経・筋肉を包括したアレルギー疾患における過敏性亢進の発症機構解明」を目指した研究に昇華し、神経および平滑筋応答機構、マウスアレルギー疾患モデル、遺伝子改変技術の専門家に加え、過敏性亢進の臨床評価を続ける医療機関研究者も交えた包括的研究チームの立ち上げに結びついた。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 1件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (15件) (うち国際学会 8件、 招待講演 3件)
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