研究課題/領域番号 |
18K19564
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分54:生体情報内科学およびその関連分野
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
松本 満 徳島大学, 先端酵素学研究所(次世代), 教授 (60221595)
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研究分担者 |
森本 純子 徳島大学, 先端酵素学研究所(次世代), 助教 (20451396)
西嶋 仁 徳島大学, 先端酵素学研究所(次世代), 助教 (60425410)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 自己免疫疾患 / Aire / 多発性筋炎 / I型糖尿病 / 抗原提示細胞 / 樹状細胞 / 骨髄移植 |
研究成果の概要 |
Aire-TgではAire発現のためのプロモーターとしてMHC-IIを用いているので、胸腺髄質上皮細胞(mTEC)に加え、MHC-IIを発現するDCやB細胞などの骨髄由来の抗原提示細胞(BM-APC)でもAireの発現を認める。Aire-Tgに認めた多発性筋炎様病態については、mTECとBM-APCの両方で発現するAireが必要であることをBMT実験によって明らかにしたが、糖尿病抵抗性についてはBM-APCが発現するAireが糖尿病発症抑制に関与しており、Aireの過剰発現によってXcr1陽性DCの産生が低下することが糖尿病抵抗性獲得機構の原因であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多発性内分泌疾患I型(APSI)の原因遺伝子Aireは自己寛容の成立機構に必須の役割を担う。本研究ではmTECやBM-APCなどの抗原提示細胞におけるAireの過剰発現が、どのようなメカニズムによって自己免疫病態の発生と修復(両価性)をもたらすかを明らかにし、それによってAireの本質的な機能解明を図った。Aireの過剰発現によるI型糖尿病抵抗性の獲得機構のメカニズムについてはXcr1陽性DCの減少がその原因であることを突き止めた。さらに、Aireの過剰発現によって多発性筋炎様病態が観察された事実から、ヒトの多発性筋炎においてもAireの過剰発現が病気の原因であるという大胆な仮説を検証した。
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