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難治性硬癌に対する中性子捕捉療法を目指したボロンアルブミンデリバリーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K19574
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分55:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
研究機関東京大学

研究代表者

柳衛 宏宣  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 客員研究員 (30212278)

研究分担者 高橋 浩之  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (70216753)
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
キーワード中性子捕捉療法 / ボロン化合物 / ボロノドデカボラン / アルブミン複合体 / アルブミン受容体 / ポリエチレングリコール / 膵臓癌 / 腫瘍内局注療法 / アルブミンデリバリー / 難治性硬癌 / アルファ線療法
研究成果の概要

我々は、膵癌等の硬癌では癌細胞周囲の間質組織が厚いために有効な抗腫瘍効果が出ていないことより、癌細胞に発現しているアルブミン受容体を介してボロン化合物を選択的にデリバリーし、中性子捕捉療法を用いて腫瘍制御を図りたい。ボロン-アルブミン複合体(10BSH-PEG-BSA)を合成し、熱中性子照射にてAsPC-1膵癌細胞障害効果を見出した。AsPC-1皮下担癌マウスにて10BSH-PEG-BSAを腫瘍内投与し中性子ラジオグラフィーにて腫瘍の10B原子集積を確認できた。
PEG-BSAにより多くの10BSHを結合することで10B濃度を増加させ、熱中性子照射の治療効果および安全性を確認し発展したい。

研究成果の学術的意義や社会的意義

膵癌等の硬癌では癌細胞周囲の間質組織が厚いために有効な抗腫瘍効果が出ていない。このために、ボロン原子をがん選択的に送達し、集学的治療として中性子捕捉療法によるがん治療を確立したい。中性子捕捉療法は、現行の治療体系に追加できる癌治療である。我々は、癌細胞に発現しているアルブミン受容体を介してボロン原子を選択的にデリバリーし、中性子捕捉療法を効果的に実施する研究を続けている。
ボロン原子を癌選択的にデリバリーし中性子捕捉療法を実施できれば、腫瘍制御性も高まり、かつ正常組織の副作用も軽減することができ、患者様のQuality of Lifeを高めることができ、非常に有効である。

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書

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公開日: 2018-07-25   更新日: 2021-02-19  

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