研究課題/領域番号 |
18K19593
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分55:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
小林 孝彰 愛知医科大学, 医学部, 教授 (70314010)
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研究分担者 |
岩崎 研太 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (10508881)
三輪 祐子 愛知医科大学, 医学部, 助教 (90572941)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 移植・再生医療 / 抗体関連型拒絶反応 / T細胞受容体 / ドナー特異的HLA抗体 / レパトア解析 / 個別化医療 / ドナー特異的HLA抗体 / 腎移植 |
研究成果の概要 |
ドナーHLAに対する抗体(DSA)による慢性拒絶反応が長期成績を妨げる原因となっている。次世代シークエンスにより、ドナーHLAの免疫応答に関わるT細胞受容体、B細胞受容体の解析を試みた。1兆種類以上あるT細胞受容体のうち、DSA産生後には個体ごとに異なるT細胞受容体レパトアを特定できた。従来開発が困難であったT細胞のIndirect Recognition Pathwayを評価するアッセイの確立に成功した。In silico アルゴリズムによる評価、ヒト化マウスモデルによる移植前T細胞受容体レパトアの予測など研究をすすめ、ドナーHLA抗体産生の早期診断と有効な予防、治療法の開発をめざす。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国では慢性腎臓病の患者数は1300万人以上と推定され、年間4万人以上が末期腎不全となり、血液透析、腹膜透析、腎移植の腎代替療法を受けている。腎移植は末期腎不全に対する最良の治療とされているが、腎代替療法の中でわずか2-3%程度であり、ドナー不足問題とともに長期成績のさらなる改善が課題となっている。本研究では、次世代シークセンスなどの最新技術を用い、免疫応答の第一歩であるT細胞受容体に着目し、1兆種類以上ある多様性から関連のある受容体を特定することができた。慢性拒絶反応に関わるドナーHLAに対する抗体産生を予防し、効率的に回避するための研究アプローチの妥当性を明らかにした。
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