研究課題/領域番号 |
18K19621
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
|
研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
木下 茂 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30116024)
|
研究分担者 |
上田 真由美 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任准教授 (60398386)
岡田 随象 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (70727411)
|
研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
|
キーワード | Stevens-Johnson症候群 / 感冒薬 / 遺伝子間相互作用 / IKZF1 / TLR3 / 遺伝子多型 / HLA / Whole genome sequence / De Novo mutation / 遺伝子多型間相互作用 |
研究成果の概要 |
本研究において、感冒薬SJS患者の病態に関わる複数の疾患関連遺伝子間の相互作用ならびにその病態への関与を明らかとすることができた。HLA型と遺伝子多型の複数の組み合わせにより、患者を90%以上の割合で予測できる可能性が示唆された。また、疾患関連遺伝子TLR3は、HLA-A*02:06やPTGER3遺伝子多型と相互作用を示し疾患発症リスクを著明に上昇させるだけではなく、その他の疾患関連遺伝子IKZF1やPTGER3と機能的な相互作用があることも明らかとなった。このように、全ゲノム関連解析で見つかった複数の疾患関連遺伝子とその遺伝子間相互作用が、感冒薬SJS患者の病態にも大きく関与している。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Stevens-Johnson症候群(SJS)とその重症型である中毒性表皮壊死症(TEN)は、医薬品の副作用で生じる薬疹の中で最も重篤で、いずれも突然発症して全身の皮膚と粘膜にびらんと水疱を生じ、SJSは約3%、TENは約20%の死亡率を有する。また、救命できても重篤な視力障害が後遺症となることが多い。原因薬剤は多岐にわたるが、市販の感冒薬並びに感冒時に病院で処方される非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)が原因薬剤として多く報告されている。本研究により感冒薬SJS発症の遺伝子素因、発症機序と病態が明らかになることにより、本疾患の予防ならびに早期診断・早期治療が可能となることが期待される。
|