研究課題/領域番号 |
18K19627
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分57:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
横山 敦郎 北海道大学, 歯学研究院, 教授 (20210627)
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研究分担者 |
山本 悟 北海道大学, 歯学研究院, 助教 (10344524)
平田 恵理 北海道大学, 歯学研究院, 助教 (10722019)
高野 勇太 北海道大学, 電子科学研究所, 准教授 (60580115)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | カーボンナノマテリアル / カーボンナノホーン / マクロファージ / チタン / 表面処理 / 骨形成 / カーボンナノ物質 / インプラント / カーボンナノチューブ / GBR膜 / 組織修復 / サイトカイン |
研究成果の概要 |
カーボンナノマテリアルの生物学的特性を用いた新たな組織修復・骨再生のストラテジーを構築するため、チタン表面にカーボンナノホーン (CNHs) を修飾し,骨組織との反応を解析するとともに,マクロファージを培養し,炎症性サイトカインの分析と蛍光免疫染色を行った.CNHs表面修飾チタンは,骨組織への埋入初期において骨形成を促進した.マクロファージ培養3日後のCNH/TiのTNFαとIL-6はTiと比較して有意に低く,IL-10は有意差を認めなかった.CNH/Tiでは、CD206の蛍光強度が高い細胞の割合が有意に高いことが示され,CNH/Ti上でM2マクロファージに分極している可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インプラント材料として広く臨床応用されているチタン表面を炭素のみから構成される新素材であるカーボンナノホーン(CNHs)でコーティングすることにより初期の骨形成が促進されることが明らかとなり,また,CNHsが組織修復に関与するM2マクロファージの分極に影響している可能性が示された.これらの成果は,インプラントにおける骨再生の新たなストラテジーの構築に大きく寄与するとともに,新素材であるCNHsを用いた新たなインプラント材料の開発に発展するものと考えられ,将来のさらなる展開が期待される.
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