研究課題/領域番号 |
18K19630
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分57:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
江草 宏 東北大学, 歯学研究科, 教授 (30379078)
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研究分担者 |
新部 邦透 東北大学, 大学病院, 助教 (50468500)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | iPS細胞 / 自己組織化 / 再生歯科医療 / 歯胚 |
研究成果の概要 |
本研究は、iPS細胞の自己組織化を利用した歯胚のバイオエンジニアリングを目的とした。歯胚発生に関与する特定の遺伝子発現を制御可能なマウスiPS細胞株を用いて3次元培養を行った結果、細胞塊からoral ectodermマーカーを発現する嚢胞性の構造体が生じた。また、マウスiPS細胞の歯原性上皮細胞への誘導法を段階的分化誘導により確立した。マウスiPS細胞塊を硬さの異なるハイドロゲルを用いて培養した結果、歯胚分化への有意な差は認めなかった。本研究で得られた情報はiPS細胞を用いた歯胚再生の実現に貢献することが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、iPS細胞の自己組織化を利用した歯胚のバイオエンジニアリングを目的とし、発生の過程で細胞が周囲環境として認識するであろう細胞シグナル因子や力学的特性がiPS細胞の歯原性細胞への分化に及ぼす影響を検討した。本研究によって得られた、特定の遺伝子発現制御下における3次元培養法や段階的分化誘導法によって、iPS細胞を歯原性細胞塊に分化誘導する技術は、iPS細胞塊から歯胚としての極性が引き出せる可能性を示す情報を提供しており、今後の歯胚自己組織化の実現に貢献することが期待される。
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