研究課題
挑戦的研究(萌芽)
骨組織では骨芽細胞、破骨細胞、骨細胞の3種類の細胞が互いに結びついて連携して機械刺激を受容することで、骨リモデリングが成し遂げられている。この骨リモデリングの詳細なメカニズムは細胞が硬組織に埋まっているために未だ明らかになっていない。我々は近赤外線を用いた光遺伝学的手法により非侵襲的に骨系細胞を操作する手法の確立を目指した。近赤外線の照射により細胞膜へ接着斑の機能を抑制するタンパク質を移行させて細胞接着を弱める機能を持つ人工タンパク質を作成してその効果を確認したところ、いくつかの細胞では細胞の接着面積の減少を起こせた。しかしその効果は未だ薄かったため今後の改良が必要であると考える。
本研究はまだ効率的に細胞の接着を抑制することはできていないが、今後の改良により効率的に近赤外光により細胞の形態を制御できるようになると考える。さらに本研究は人体に深く透過することができる近赤外光を用いて非侵襲的に体の奥深くにある細胞を制御することを最終的な目的としているため、この手法の改良は骨組織のみにとどまらず、体の内奥にある病巣に対する遺伝子治療などにも応用できる手法となると考える。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 5件)
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