研究課題/領域番号 |
18K19645
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分57:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
犬伏 俊博 大阪大学, 歯学研究科, 講師 (30550941)
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研究分担者 |
佐々木 淳一 大阪大学, 歯学研究科, 講師 (50530490)
飛澤 悠葵 弘前大学, 医学研究科, 助教 (70623768)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 糖鎖 / 軟骨再生 / iPS / 軟骨分化 / ヘパラン硫酸 / 軟骨細胞 / 再生 / へパラン硫酸 |
研究成果の概要 |
本研究では、マウスならびにヒトiPS細胞の培養条件等の検討を行うことで、iPS細胞の多能性を維持させた状態でiPS細胞を増殖、保存させる技術を確立した。これにより、当科ならびに当該研究科でのiPS細胞を用いた実験系の基盤が構築された。さらに、多糖鎖であるヘパラン硫酸糖鎖を薬剤にて修飾することで、軟骨細胞分化能が飛躍的に向上することが明らかになった。これらの研究結果は、iPS細胞表面にある糖鎖の重要性を示すだけでなく、糖鎖修飾を標的にした軟骨再生治療促進法の開発が可能であることを強く示唆している。今後、さらに糖鎖構造の網羅的解析を通して、実用化へ向けた研究開発が期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
軟骨組織は神経・血管をもたないため、損傷されると自然修復が極めて困難な組織として知られており、現在、頭蓋・顎・顔面領域の先天性奇形や、外傷による組織の変形などに対する軟骨再生医療技術の開発が大いに期待されている。本研究は、iPS細胞表面の糖鎖編集を行うことで軟骨細胞分化を著しく促進できることを示したものである。このような取り組みはこれまでになく、学術的意義がある。本研究成果により、従来の方法では困難であった軟骨損傷に対する軟骨再生治療が可能となることが期待できる。このように、本研究成果は、軟骨再生医療開発に大きく寄与するものであり、大きな社会的意義がある。
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