研究課題/領域番号 |
18K19649
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分57:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
飯村 忠浩 北海道大学, 歯学研究院, 教授 (20282775)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 骨粗鬆症 / 慢性疼痛 / PTH / 神経 / 骨格痛 / 口腔顔面痛 / 骨 / 骨格性疼痛 / 口腔顔面 / 疼痛 / シグナル / 創薬 |
研究成果の概要 |
骨粗鬆症モデルラットにPTH製剤を投与し、疼痛軽減作用があることを検証した。さらに、疼痛を軽減する作用は、骨の量を増やす作用よりも早く現れることに気付き、痛みを伝える感覚神経に注目して詳細に調べた。その結果、感覚神経細胞にPTHの受容体があること、PTHが作用することにより、神経細胞から痛みを軽減するための分子が出てくることが明らかになった。PTHは、もともと体の中のカルシウム量を調節するホルモンであり、骨や腎臓に作用することはよく知られてたが、PTHが神経系にも作用することは、世界で初めての発見である。また、この研究では、痛みを脳に伝えるための脊髄神経にも変化が現れることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまで臨床的に報告されていたPTH製剤による疼痛軽減効果を、分子細胞生物学的に解明した。さらに、副甲状腺ホルモンであるPTHの標的細胞として神経細胞が同定されたことは、まさに教科書を書き換える発見である。本研究の発展により、ロコモティブシンドロームに対する治療選択肢の拡大や、新たな疼痛治療薬開発に繋がることが期待される。
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