研究課題/領域番号 |
18K19661
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
仲井 邦彦 東北大学, 医学系研究科, 教授 (00291336)
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研究分担者 |
龍田 希 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (40547709)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 鉛 / バイオモニタリング / 低侵襲性 / 重金属 / 曝露評価 / 採血方法 / 侵襲性 / 鉛曝露 / 小児 / 低侵襲的 / モニタリング / 微量測定法 |
研究成果の概要 |
小児を対象とする疫学調査において、侵襲性が低い耳朶採血による鉛を含む金属類の曝露評価法の確立を行なった。耳朶採血はキャピタリー採血とし、通常の静脈血と比較した。その結果、Pbのみならず、Cd、Hg、MnおよびSeについて、静脈血および耳朶血の間で高い相関が確認された。金属元素の体内レベルは、年齢とともに増加し、Cdについてはタバコ煙による曝露により高くなることが知られているが、その現象は静脈血でも耳朶血でも観察された。以上より、キャピラリー採血による耳朶からの血液採取により、金属類による曝露評価が可能であり、この方法は小児疫学調査の分野で活用することが可能と期待された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
鉛は有害な重金属の一つであり、成人で貧血などの健康影響が引き起こされることが知られている。さらに最近は、従来では安全と考えられていた低レベルの鉛曝露で、小児においてIQ低下や注意欠如・多動性などが懸念されており、鉛の有害性について、小児を対象とする疫学調査による検証が求められている。ただし、鉛の曝露評価では血液を用いた金属分析が必要であり、採血を伴う侵襲性が高い調査は小児では困難であった。今回開発した耳朶からのキャピラリー採血は、侵襲性が小さく、また金属類の曝露評価も可能であることを示した。今後、小児疫学調査の領域での活用が期待された。
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