研究課題/領域番号 |
18K19677
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
清水 喜久雄 大阪大学, 放射線科学基盤機構附属ラジオアイソトープ総合センター, 准教授 (20162696)
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研究分担者 |
松尾 陽一郎 福井大学, 学術研究院工学系部門, 准教授 (90568883)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 食品照射 / PCR法 / DNA損傷 / DNA 損傷 / プライマー設計 / リアルタイムPCR |
研究成果の概要 |
食品に殺菌や鮮度保持を目的として放射線を照射する場合がある。この食品照射法は海外で主に用いられ、日本では発芽抑制のためのジャガイモへの照射を除き、食品への放射線照射は食品衛生法で禁止されている。輸入等で国内に持ち込まれた食品のうち、照射による滅菌等が禁止されているものについて、照射が行なわれたかを検査する技術について開発が進められている。 この研究では、食品に含まれるDNAの損傷の量をPCR法で測定することにより食品照射の有無を判定する方法の開発を行った。肉類についてPCR法で必須のプライマーの設計を行い、本法が十分に実用的であることが確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食品照射は世界的には、肉類、香辛料など広範囲に行われている。現在日本ではジャガイモの出芽抑制にのみ実施されている。しかしながら、今後、日本に置いても食品照射が広く実施される可能性がある。本研究は食品照射が行われたか否かを速やかに簡単に実施する方法を開発するものである。本法は多くの食物に適応可能である。2年間の研究で食品照射で用いられる数Gyの線量は容易に検出できることが確認できた。また牛肉類の対しては適応可能な増幅プライマーの作成もでき、次のステップの足がかりがえられた。今後、この成果を元に、肉類全般に使用できる汎用プライマーの作成や、香辛料からのDNA抽出法の開発を進めて行きたい。
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