研究課題/領域番号 |
18K19684
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
金子 聰 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (00342907)
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研究分担者 |
加藤 健太郎 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教 (50508885)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 熱帯乾燥地域 / 公衆衛生 / 感染症 / 真菌菌腫 / 環境DNA / 健康問題 / アフリカ / 環境医学 / 乾燥地帯 |
研究成果の概要 |
マイセトーマの感染マッピングに必要となる基礎技術の開発と実証試験を目的に、スーダン・ハルツーム大学マイセトーマ臨床センターを受診する真菌菌腫患者の居住地域から土壌(70サンプル)を採取し、次世代シーケンシングによる環境DNA測定により真菌種を同定した。土壌サンプルからのDNA抽出は、エタノール沈殿法により、現地にて実施、素材移転契約(MTA)に準拠し、神戸大学に搬送、DNAライブラリ調整実験ののち、長崎大学熱帯医学研究所において、次世代シークエンサーによる解析を実施した。その結果、全サンプルを合計して21種のマイセトーマ原因真菌のDNAを検出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
熱帯乾燥地域における健康問題については、その情報が非常に不足している。中でも感染後、重症化した際には外科的切断が必要となる真菌菌腫の問題は、公衆衛生上の大きな問題であるにもかかわらず、その対策の基礎となる情報の収集が遅れている。本研究により、環境DNA技術を応用した同感染症のリスク・マップの作成に向けた基礎データを得ることが出来た。今後、調査地域の拡大により、真菌菌腫の原因真菌の検出と感染発生地域の特定、さらには、対策の策定、住民への教育・予防に向けた取組に繋げ、地域における環境と予防のための情報収集を介した熱帯乾燥地における新しい環境医学の芽生えから次の段階へと繋がることが期待できる。
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