研究課題/領域番号 |
18K19692
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
増田 光治 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10305568)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 大腸がん / 短縮型APC / がん予防 / 天然物 / スクリーニング / がん抑制遺伝子 / APC遺伝子変異 / 家族性大腸腺腫症 / がん抑制遺伝子APC / 食品成分 |
研究成果の概要 |
フラボノイド系を中心とした天然物について、WNTパスウエイが活性化しているAPC変異大腸がん細胞特異的に、増殖抑制作用を示すかどうかを評価した。その結果、100マイクロモル濃度で、両細胞株にも効果を示さないもの、両細胞株に同様に強力に作用するもの、どちらかの細胞株により強く作用するもの、予測される4パターンそれぞれの特徴を持つ化合物が選択された。 しかし、APC変異細胞株に対する作用は特異性が低く、APC正常細胞との切り分けが不十分と判断した。構造の異なる化合物を増やすなどして、更なるスクリーニングなど検討が必要と判断した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大腸がん罹患数は増加しており、その革新的な予防法開発は喫緊の課題である。がん抑制遺伝子APCの変異は大腸がんの主要なリスク因子の1つである。近年、典型的な遺伝子変異である短縮型APCに対してのみ特異的に作用し、その増殖を抑制する合成化合物が報告された。しかし、合成品であるため、臨床使用するには、ヒトでの有効性試験や安全性試験など、開発に必要な期間やコストなどが問題となる。 そのため、天然物、食品成分で同様の作用を持つ物質が見つかれば、短期間で、より安全な、がん抑制遺伝子異常を有する大腸がん予防法の確立が期待できる。
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