研究課題/領域番号 |
18K19708
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
高田 礼子 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (30321897)
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研究分担者 |
人見 敏明 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授 (90405275)
曹 洋 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (70793751)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 無機ヒ素 / モノメチル化ヒ素 / 血液脳関門 / 脳機能障害 / in vitro BBBモデル / iPS細胞 / ヒ素中毒 / メチル化ヒ素化合物 / 化学構造 / 化学価数 / ヒ素 |
研究成果の概要 |
ラット初代培養細胞を用いたin vitro試験法において、血液脳関門(BBB)の成熟及び未成熟期を設定し、三酸化ヒ素(iAs(III))及び中間代謝物のモノメチル化ヒ素(MMA(III))をそれぞれ添加後6, 24時間目にBBB機能を評価した。iAs(III)とMMA(III)はそれぞれ濃度依存的に酸化ストレス作用としてNrf2、HO-1を誘導し、これらの作用は添加後6時間目が24時間目に比べ顕著であった。Claudin-5を指標としてBBB機能をWB法と免疫染色にて評価した結果、成熟と未成熟期に共通して傷害が出現し、その作用はMMA(III)がiAs(III)に比較し強くなる傾向を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から、ラット初代培養細胞を用いた試験方法において、BBB機能を成熟及び未成熟期に設定して無機ヒ素とその代謝物の暴露後におけるバリア機能への影響を評価可能とし、ヒトiPS細胞を用いたin vitro試験法への展開に必要な基礎情報を得た。本研究の成果は、グリア細胞へのサイトカインストームによる炎症反応からの神経細胞への障害を検証する技術として有益な可能性があり、現代社会における脳機能障害や認知機能障害に関する研究に貢献する社会的意義がある。
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