研究課題/領域番号 |
18K19711
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
伊木 雅之 近畿大学, 医学部, 教授 (50184388)
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研究分担者 |
藤田 裕規 近畿大学, 医学部, 講師 (10330797)
立木 隆広 中京学院大学, 看護学部, 准教授 (10734650)
由良 晶子 近畿大学, 医学部, 講師 (80142595)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | 骨折リスク / 骨粗鬆症 / 3次元構造解析 / 骨粗鬆症検診 / 骨粗鬆症診療 |
研究成果の概要 |
JPOS研究の20年間の追跡期間中に少なくとも1度、追跡調査に参加した延べ1906人につき、Baselineの大腿骨三次元構造指標が従来型の大腿骨頸部骨密度による大腿骨近位部骨折の予測性能を改善するかどうかを検討した。三次元構造指標の内、頸部海綿骨体積骨密度のROC曲線下面積(AUC)が最も大きく、同部面積骨密度のAUCよりもほぼ有意に大きかった。Net reclassification improvement (NRI)では頸部海綿骨体積骨密度が優れており、両者を組み合わせた予測モデルのNRIは高度に有意で、頸部海綿骨体積骨密度は同部面積骨密度の骨折予測性能を改善した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨粗鬆症診療の目的は骨折予防であるので、検診でも患者の経過観察でも指標となるものは骨折リスクである。現状では骨折リスク評価のためにDXAによる面積骨密度が使われているが、骨折予測性能、特に感度が不十分である。今回検討した大腿骨近位部三次元構造指標の内、頸部海綿骨体積骨密度が通常の面積骨密度による骨折リスク評価性能を改善することが示された。これにより骨折予測の感度が向上するので、日常診療や検診での高骨折リスク者の見落としを少なくできると考えられる。
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