研究課題/領域番号 |
18K19723
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
大和田 祐二 東北大学, 医学系研究科, 教授 (20292211)
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研究分担者 |
香川 慶輝 東北大学, 医学系研究科, 助教 (30728887)
宮崎 啓史 東北大学, 医学系研究科, 助教 (90803867)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 視床下部 / マウス / 脂質 / 毛細血管 / 下垂体 / 性ホルモン / 長鎖脂肪酸 / 弓状核 / 血液脳関門 |
研究成果の概要 |
マウス高脂肪食投与モデルにおいて、視床下部の毛細血管分布を検討した。その結果、高脂肪食の長期投与後に、血液脳関 門を持たない毛細血管の分布が変化することが分かった。現在、この毛細血管周囲のグリア細胞および神経細胞の栄養およびその他の外部刺激応答について解析 を進めている。 加えて、視床下部ニューロンにおけるミトコンドリア機能と栄養応答性の関連について検証を行った。ミトコンドリア電子伝達系の主要な構成タンパク質である Ndufs4欠損マウスの解析からは、視床下部ニューロンにおいて下垂体のゴナドトロピン産生を制御するGnRH分泌が低下し、有髄神経 の髄鞘に異常が認められることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
視床下部毛細血管が、高脂肪食摂取に呼応してダイナミックな分布の変化を示すことがあきらかになった。また視床下部のミトコンドリア機能が、内分泌システムの統御に重要な役割を担うことが分かった。個体の栄養状態が中枢神経系に与える影響については不明な点が多いが、視床下部血管ダイナミクス制御メカニズムや視床下部ニューロンのエネルギー代謝系の解明は、食嗜好性を含む食行動の発現を考えるうえで重要な知見を提供する。
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