研究課題/領域番号 |
18K19731
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
木村 郁夫 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (80433689)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 中鎖脂肪酸 / ケトン体 / GPR84 / GPR109A / GPR41 / GPR43 |
研究成果の概要 |
低炭水化物食や断続的断食がもたらす体脂肪重量の効率的な減少効果に、ケトン体の一種であるアセト酢酸とその受容体、そして腸内環境の変化が密接に関わっていることを明らかにした。飢餓のようなグルコースを正常に利用できないケトジェニックな環境や、断続的断食や低炭水化物食負荷において、腸内環境の変化や、アセト酢酸が、本来、食物繊維のような難消化性多糖類の腸内細菌による発酵から生じる短鎖脂肪酸により活性化される受容体として知られていたGPR43を介して、脂質代謝を制御することで、宿主のエネルギー恒常性に寄与することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、中鎖脂肪酸やその生体代謝物であるケトン体が、エネルギー源としてではなくシグナル伝達物質として、細胞膜上受容体を介して生理機能調節、特にエネルギー代謝制御に寄与する新たなメカニズムの一端を明らかにした。このようなケトン体とその受容体を介した分子栄養メカニズムの解明は、栄養管理による先制医療や予防医学、更にはケトン体受容体を標的とした代謝性疾患治療薬の開発に向けて、今後、本成果の応用が期待される。
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