研究課題/領域番号 |
18K19742
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
藤野 英己 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (20278998)
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研究分担者 |
近藤 浩代 名古屋女子大学, 健康科学部, 准教授 (50333183)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | パルス磁気 / 慢性心不全 / 骨格筋 / エネルギー代謝 / 筋伸長 / 心不全 / 微小循環 / 磁気 / ハイブリッド刺激 |
研究成果の概要 |
本研究では慢性心不全で惹起される骨格筋の機能低下に対するパルス磁気による効果を検証した。パルス磁気刺激は照射による疼痛発生を軽減させた。パルス磁気刺激は筋線維の速筋化を抑制し、ミトコンドリア関連の酵素活性の低下を減衰させた。また、PGC-1αの低下も抑制し、過酸化脂質を低減した。パルス磁気刺激は骨格筋の代謝を改善でき、慢性心不全による骨格筋の機能低下を改善させた。磁気刺激に筋伸長装置を付加したハイブリッド磁気刺激において骨格筋線維に損傷像が確認され、骨格筋中チオバルビツール酸反応性物質の増加や筋線維横断面積の低下が観察され、実用化するためには伸長速度を考慮する必要があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心不全等の病状が悪化する可能性が予想される際に運動治療を実施できないときの代替法としてパルス磁気刺激が骨格筋の機能低下を予防する手段として有効であることを示唆した。刺激による疼痛も少ないことが明らかとなり、ストレスがなく実施することが可能であり、将来的には運動治療の代替方法として活用できる可能性が示唆された。一方、より高い効果を得るためにはハイブリッドによる筋伸長刺激も有効である可能性があるが、条件設定などは更なる研究が必要である。
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