研究課題/領域番号 |
18K19747
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
金子 弥生 九州大学, 医学研究院, 助教 (20647482)
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研究分担者 |
近藤 久雄 九州大学, 医学研究院, 教授 (20205561)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 廃用性筋萎縮 / ゴルジ体 / 酸化的ストレス / 巨大複合体 / 小胞体 / オルガネラ / 細胞内小器官 / モデル細胞 / ハイブリット細胞 |
研究成果の概要 |
廃用性筋萎縮における酸化的ストレスの筋萎縮促進機序を明らかにすべく、細胞生物学的な観点から研究を進めた。廃用性筋萎縮における細胞内構造の変化の1つとして、ゴルジ体の小胞化を観察している。ゴルジ体の高次構造は機能のために重要だと考えられており、ゴルジ体の小胞化はその機能が損なわれていることを示唆している。ゴルジ体の小胞化には、膜融合の阻害が機序に考えられる。本研究では、膜融合の選択性に最も重要と考えられている【小胞とゴルジ体膜を繋ぎとめる係留装置】に焦点を当ててた。その成果として、①新規の膜係留因子FTCDの発見と②膜係留の観察を可能にするin vivo, in vitro両系の確立に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代の日本では急速に高齢化が進み、世界に類を見ない高齢化社会となりつつある。高齢者は何らかの理由でいったん寝たきりになると、骨格筋の萎縮が進んで寝たきり状態からの離脱が出来なくなる。寝たきり状態になると代謝系はもとより循環器や呼吸器系にも種々の問題が生じてくる。これが寝たきり問題であり、現代日本における喫緊の医療上の大問題となっている。本研究での成果により、廃用性萎縮において生じる酸化的ストレスが細胞内小器官ゴルジ体を小胞化する分子機構を明らかに出来ると考えている。そして引いては、萎縮筋において生じる細胞内小器官の異常を防ぐ糸口が得られ、新たな治療法に繋がると期待される。
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