研究課題/領域番号 |
18K19751
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
古市 泰郎 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 助教 (40733035)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 骨格筋 / 培養細胞 / 幹細胞 / 細胞分化 / 細胞増殖 / 遺伝子発現解析 / 筋分化 / 筋管細胞 / 筋線維 / 筋サテライト細胞 / 量子ビーム / C2C12細胞 / インクジェットプリンタ / 細胞培養 |
研究成果の概要 |
世界中で使われている骨格筋の培養細胞(筋管細胞)は、生体の骨格筋細胞(筋線維)に比べると幼弱で骨格筋本来の性質を獲得しきれていない。本研究は、筋管細胞の成熟度を促進させる方法を開発し、成熟した培養「筋線維」を創ることに挑戦した。 まずは細胞の数を確保するため、筋芽細胞の増殖を促進させる因子とその機序を明らかにした。さらに、インクジェット加工装置によって細胞外基質を線状に塗布し、筋細胞の伸長方向を統一させることに成功した。また、骨格筋と筋管細胞の網羅的な遺伝子発現解析によって分化の促進因子を絞り込んだ。以上のように、筋細胞の成熟度を高める条件を見出し、進化した筋細胞の培養方法を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨格筋の未知なる働きを解明するためには培養細胞を用いた実験が必須であるが、世界中で使われている「筋管細胞」は、生体の「筋線維」に比べると極めて幼弱で骨格筋本来の性質を獲得しきれていない。そのため、筋管細胞を用いた実験には限界があり、それが骨格筋研究の発展を阻んできた。筋管細胞の成熟度を促進させ、既存の筋管細胞よりも成熟した培養「筋線維」を創ることができれば、骨格筋細胞の生物学的意義を解明する研究が加速し、医療や健康科学の発展に貢献される。
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