研究課題/領域番号 |
18K19794
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分61:人間情報学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
舘野 高 北海道大学, 情報科学研究院, 教授 (00314401)
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研究分担者 |
村上 修一 地方独立行政法人大阪産業技術研究所, 和泉センター, 主幹研究員 (70359420)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 機械的振動刺激 / 超音波 / 脳刺激法 / 機械的振動 / 脳刺激 / 神経活動 |
研究成果の概要 |
本課題では超音波周波数の機械的振動を用い,中枢神経系を低侵襲的に刺激するシステムを開発し,その機序解明を目的とした.低侵襲的な脳刺激系を独自に設計・製作した.特に,超音波振動を脳に局所的に印可する微小トランスデューサを製作した.また,モデル動物の生体脳に対して超音波刺激を行い,誘発応答を生理学的手法で記録した.さらに,経頭蓋刺激に市販トランスデューサを用い,モデル動物神経活動の誘発機序の解明を試みた.末梢神経系活動を誘発しない,局所的な経頭蓋刺激で中枢神経系に有効な物理刺激パラメータを探索した.超音波を用いた脳活動誘発の基盤技術として本課題の結果は今後医療応用への展開が可能であると思われる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
副作用を伴う薬剤を投与せず,脳刺激で中枢神経系の活動を誘発・修飾して治療に役立てる手法が近年神経疾患の治療に試みられている.脳刺激法として経頭蓋の電気・磁気刺激法が従来利用されている.これらの方法では装置先端部を脳深部対象に刺入する必要があり,経頭蓋では刺激直下の脳表とその周辺に局在した組織のみにしか使用できない欠点があった.上記の問題点を解決するため,本課題では脳深部に刺激効果が到達可能な集束超音波を利用した脳刺激法の開発を試みた.中枢神経系の神経活動を体外機器から制御し,体内産生の神経伝達物質等の放出を修飾可能であり,本課題で構築された基盤技術は今後薬剤使用軽減の可能性をもつと考えられる.
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