研究課題/領域番号 |
18K19827
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分61:人間情報学およびその関連分野
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
杉原 厚吉 明治大学, 研究・知財戦略機構(中野), 研究推進員 (40144117)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 不可能立体 / 立体錯視 / 錯視の安定性 / 変身立体 / 曲率の誤認 / 変身タイリング / 道路カーブ / 動的立体錯視 / 視覚の数理モデル / 曲率誤認 / 影による変身 / 物理的モーフィング / 点対称性 / 錯覚誘因の視点依存性 / 立体認識 / 視覚情報処理 / 視点移動 / 形状誤認 |
研究成果の概要 |
視点を連続に動かしても錯視が起き続ける不可能立体の錯視要因の発見・整理をし、その知見を応用して道路カーブの誤認現象の一側面を明らかにした。発見した錯視要因は二つある。その第1は、錯視の手掛かりとなる幾何的性質が視点に依存しない立体固有の性質であることである。その第2は、絵と立体を混在させることによって、絵の部分も立体に見えてしまう視覚効果である。前者からは「軟体立体」「変身タイリング」などの錯視を創作でき、後者からは高さ反転立体などの錯視を創作できた。また、カーブの曲率を誤認する要因として、道路傾斜の変化に気付かない場合があることも分かった。これらを、不可能立体錯視の樹形図の形に体系化した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
視点を動かしても起き続ける新し立体錯視の種類を見つけ、その発生メカニズムを明らかにすると同時に、その作品例を多数創作した。これらは、「見る」という日常の行為の中に不思議さが残っていることを端的に示す材料となり、全国の科学館、児童館、美術館での視覚について考える特別展などでたくさん取り上げられた。道路カーブの鋭さの誤認メカニズムの解明によって、ドライバーへの注意喚起の方法として、今までの「スピードを落とせ」に加えて、「前方のカーブは見かけより急です」という新しいタイプのメッセージの有効性を示唆することができた。
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