研究課題/領域番号 |
18K19829
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分61:人間情報学およびその関連分野
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
西浦 敬信 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (70343275)
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研究分担者 |
中山 雅人 大阪産業大学, デザイン工学部, 准教授 (90511056)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 騒音 / 快音化 / 協和音 / 聴覚マスキング / 騒音制御 / 歯科治療音 |
研究成果の概要 |
騒音問題に対して,これまでの騒音を削減する考え方に加えて音楽分野にて研究が進む和音の考え方を取り入れた新しい騒音解決策を提案し,「騒音環境の快音化」という新しい研究パラダイムの確立に挑戦した.特に聴感上不快と感じる高域のピーク周波数を協和音の1音(例えば高域の第5音)として捉え,不足する協和音(例えば低域の根音と第3音)を人工的に付与することで,音環境の協和音化に基づく快音化を実現した.さらに騒音の時間変動量を推定し,協和音の考え方を時間周波数領域に拡張することで,実騒音環境の更なる快音化を実現した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の都市部では文明の発展が騒音の増大へと繋がっているのが現状である.そこで,これまでの社会常識である「騒音の削減」に加え,新たな解決策として「騒音環境の快音化」という新しい研究パラダイムを切り開き,これまでの学術の体系や方向を大きく変革,転換させる新しい研究分野を開拓した。さらに騒音は不要な音として抑圧の対象とされてきたが,本研究では騒音も快音環境を構成する1要素として有効活用するため,エネルギー量としてはごく僅かではあるが,今まで捨てていたエネルギーを活用する姿勢は,資源の乏しい日本にとって非常に有益な考え方であり,他分野の研究に対しても波及効果の高い挑戦的な研究である.
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