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腸内環境も勘案したミクロシスチン低濃度曝露による慢性中毒発症機構と緩和法の検証

研究課題

研究課題/領域番号 18K19854
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分63:環境解析評価およびその関連分野
研究機関島根大学

研究代表者

清水 英寿  島根大学, 学術研究院農生命科学系, 准教授 (10547532)

研究分担者 石塚 敏  北海道大学, 農学研究院, 教授 (00271627)
清水 和哉  筑波大学, 生命環境系, 准教授 (10581613)
岡野 邦宏  秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (30455927)
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード腸線維化 / ABCトランスポーター / SLCトランスポーター / Probenecid / Rifampicin / MCP-1 / F4/80 / マクロファージ / JNK / ABC transporter / SLC transporter / PKA / ERK / 細胞増殖 / TNFα / COX-2 / コレステロール代謝 / 腸管機能異常 / ミクロシスチン-LR / Sirt1 / AMPK / 抗癌剤抵抗性 / 慢性中毒 / ミクロシスチン / 臓器機能障害
研究成果の概要

近年、食のグローバル化に伴い、発展途上国だけでなく先進国においても、飲料水や淡水魚介類を介してアオコ由来毒素ミクロシスチンを摂取してしまう可能性が指摘されている。そこで本研究では、低濃度ミクロシスチンによる慢性的な曝露が臓器機能に与える影響について検証を行った。結果として、ミクロシスチンの低濃度曝露により、肝臓や大腸において機能障害の誘発が認められた。また、培養肝細胞および培養腸管細胞を用いた解析から、従来とは異なる作用経路の存在が示唆された。今後は、本研究成果を基盤に、さらなる作用機構の解明に加え、慢性ミクロシスチン中毒を対象としたバイオマーカーの探索などへと発展させていければと考えている。

研究成果の学術的意義や社会的意義

食のグローバル化に伴い、今後、発展途上国と同様に我が国においても、飲食を介して低濃度のミクロシスチンに慢性的に曝露される可能性は否定できない。よって、本研究成果は、新規作用メカニズムの解明といった学術的な発展だけでなく、バイオマーカーの探索や緩和法の検証など、慢性ミクロシスチン中毒への対処方法の作成に向けた基盤となり得る。世界的な問題となりつつある「水質低下」に伴った「食の安全性」の問題に焦点を当てた本研究成果は、我が国のみならず、発展途上国に対する国際貢献にも繋がると期待できる。

報告書

(4件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2021 2020 2019 2018

すべて 学会発表 (6件)

  • [学会発表] ラットに対するミクロシスチンの低濃度曝露は結腸においてMCP-1の発現増加を導く2021

    • 著者名/発表者名
      古東義仁, 河原秀明, 蔵田航一, 吉清恵介, 杉浦則夫, 清水和哉, 清水英寿
    • 学会等名
      日本農芸化学会中四国支部第58回講演会(例会)
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] アオコ由来毒素ミクロシスチン-LRの慢性的な低濃度曝露は大腸においてJNKの活性化を介してMCP-1の発現増加を導く2021

    • 著者名/発表者名
      古東義仁, 河原 秀明, 蔵田航一, 吉清恵介, 杉浦則夫, 清水和哉, 清水英寿
    • 学会等名
      日本農芸化学会2021年度大会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] アオコ由来毒素ミクロシスチン-LRはラットにおいて腸線維化を誘導する2020

    • 著者名/発表者名
      古東義仁, 堀 将太, 石塚 敏, 杉浦則夫, 清水和哉, 清水英寿
    • 学会等名
      第43回日本分子生物学会年会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] アオコ由来毒素ミクロシスチンの発癌プロモーターとしての作用メカニズムの解析.2019

    • 著者名/発表者名
      渡辺優太, 岡野邦宏, 杉浦則夫, 清水和哉, 清水英寿.
    • 学会等名
      第42回日本分子生物学会年会(ワークショップ:「毒生物が産生する『トキシン』の織りなす多元的世界」)
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 肝細胞の生死に対するミクロシスチン-LR作用メカニズムの差異に関する解析2018

    • 著者名/発表者名
      渡辺優太、河原秀明、蔵田航一、湯浅佳奈、西村浩二、地阪光生、横田一成、杉浦則夫、清水和哉、清水英寿
    • 学会等名
      第41回日本分子生物学会年会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] アオコ由来毒素ミクロシスチン-LRの低濃度投与はラット肝臓コレステロール値を上昇させる2018

    • 著者名/発表者名
      清水英寿、河原秀明、蔵田航一、湯浅佳奈、渡辺優太、堀将太、石塚敏、岡野邦宏、吉清恵介、山本達之、西村浩二、地阪光生、横田一成、杉浦則夫、清水和哉
    • 学会等名
      日本農芸化学会2019年度大会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書

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公開日: 2018-07-25   更新日: 2022-01-27  

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