研究課題/領域番号 |
18K19862
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分63:環境解析評価およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
相田 真希 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(地球表層システム研究センター), グループリーダー (90463091)
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研究分担者 |
石井 励一郎 総合地球環境学研究所, 研究基盤国際センター, 准教授 (40390710)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 同位体効果 / アミノ酸組成 / 窒素・炭素安定同位体比 / 同位体濃縮 / 代謝理論モデル / マイワシ / カタクチイワシ / 給餌実験 / 食物連鎖 / 海洋生態系 |
研究成果の概要 |
本研究は、生物の体内で生じている様々な同位体効果における「ゆらぎ」の発生メカニズムを理解することを目的に、炭素と窒素同位体比既知の餌を用いたマイワシとカタクチイワシの飼育実験を行った。その結果、筋肉、肝臓の同位体比に変化が見られなかった一方で、卵黄形成が進むにつれて卵巣の同位体比が上昇する過程を捉えることに成功した。この事実から、自然界のマイワシは、索餌場から産卵場へ移動する間に獲得した栄養を筋肉などに蓄積する一方、卵巣形成に摂取栄養と共に蓄積栄養を効率的、安定的に生殖腺に配分し利用していると推察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海域規模の海水温の変動と小型浮魚類の数十年規模の変動が密接に関連していることは知られているが、自然界の代謝系の機能的適応戦略、特に加入量の予測に不可欠な産卵親魚群の繁殖能力に関する理論的・実験的な検証は未だ十分ではない。本研究で捉えた代謝系ダイナミクスについて、今後、アミノ酸レベルまで解明し、規格化することができれば、代謝ダイナミクスの解明を通じて、生物生理学研究の発展のみならず、水産海洋学分野においては新たな資源管理方策の提示・導入などにも貢献できると考えられる。
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