研究課題/領域番号 |
18K19870
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分64:環境保全対策およびその関連分野
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山田 利博 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (30332571)
|
研究分担者 |
平尾 聡秀 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 講師 (90598210)
|
研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
|
キーワード | 樹木 / 健全性 / 森林環境 / ナノポアシーケンサー / マイクロバイオーム |
研究成果の概要 |
マイクロバイオーム分析に基づく森林環境の評価手法については、心材腐朽病害木のマイクロバイオームを特徴づけるバイオマーカーが得られ、さらに共起ネットワーク解析により腐朽病害木周辺土壌において健全木周辺土壌とは異なる群集構造を示すことが明らかになり、土壌中の腐朽菌の共出現の程度が環境の健全性の指標になり得ることが示された。 また、リアルタイムシーケンスを用いた樹木病害の現地診断手法を検討し制限要因を抽出した結果、実用化には対象サンプルに応じて条件分岐したプロトコルの作成が必要になることが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マイクロバイオーム分析に基づいて森林の樹木腐朽被害を評価することが可能であり、リアルタイムシーケンス解析を用いることで迅速な評価を行うことができることが示された。このことは、樹木腐朽のように外部表徴から判別できない環境変化に対しても、リアルタイムなマイクロバイオーム分析が環境評価の実用的なアプローチになり得ることを示唆している。 こうした手法で樹病や森林撹乱と関連する微生物叢の特徴を解明することで、樹木保護の実務を進展させ、マイクロバイオームに基づいた全く新しい環境評価手法の開発に資するだけでなく、基礎科学として、環境微生物学への有意なフィードバックが期待できる。
|