研究課題/領域番号 |
18K19875
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分64:環境保全対策およびその関連分野
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
中川 智行 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (70318179)
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研究分担者 |
稲垣 瑞穂 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (50626356)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | C1酵母 / Pichia methanolica / Pichia pastoris / 高メタノール環境 / メタノール酵母 / メタノール代謝 / 活性酸素 / メタノール / 育種 |
研究成果の概要 |
本研究では、メタノールを出発原料にした高生産・高効率な発酵生産系「メタノール-バイオリファイナリー技術」の実現に向けて、C1酵母の高メタノール代謝適応機構の理解と、その知識を利用した「スーパーC1酵母」の育種を試みた。まず、これまで不明であったC1酵母のメタノール代謝の鍵経路であるキシルース5-リン酸合成経路を同定し、高メタノール適応条件下でのC1酵母の細胞機能プロファイリングを示した。これらのデータを総合的に考察した結果、C1酵母の高メタノール適応におけるメタノール代謝フローラを制御することでより高いメタノール濃度に適応したC1酵母の育種が可能であると結論づけた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、C1酵母のメタノール代謝の解析から、「スーパーC1酵母」の育種の可能性を示すことができた。実際、現在、ランダム変異法により8%メタノール濃度にまで適応できるC1酵母を育種することに成功しているこれらデータはC1酵母のメタノール代謝制御の分子機構を明らかにするのみならず、その機能を活用した新たな「メタノール-バイオリファイナリー技術」の実現に向けて大きく前進する基盤を築けたと考えている。
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