研究課題/領域番号 |
18K19883
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分64:環境保全対策およびその関連分野
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
森 隆昌 法政大学, 生命科学部, 教授 (20345929)
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研究分担者 |
椿 淳一郎 公益財団法人名古屋産業科学研究所, 研究部, 上席研究員 (50109295)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 沈降濃縮層 / 浸透圧 / 吸水 / 微粒子濃縮層 / 微粒子 / 電気二重層 / スラリー |
研究成果の概要 |
スラリーの沈降濃縮層が発生する浸透圧を利用した無動力吸水ポンプを開発するために、スラリー条件が吸水能力にどのような影響を与えるのかを系統的に検討した。スラリー中の粒子がよく分散し、かつ、一次粒子径が小さい場合に、吸水流束が大きくなることが分かった。またスラリーの粒子濃度は粒子が分散を維持できる範囲でできるだけ高くすることが、吸水流束の増大に有効であることが分かった。 また、アルミナスラリーで長期吸水実験を行い、吸水流束は徐々に低下するものの、150日ほど吸水を持続できることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の浸透圧ポンプは、吸水に伴い溶質濃度が低下するため、吸水を長期間継続することは難しかった。しかし本研究では微粒子の沈降濃縮層を利用することで、浸透圧の発生源である電気二重層の重なりを長期間維持し、吸水を持続できることを見出した点に学術的、工学的な意義を有する。本研究の成果を活かし、多段の吸水装置を開発することで、乾燥地帯での地下水の汲み上げによる緑化などへと応用が可能になると期待される。
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