研究課題/領域番号 |
18K19888
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
中村 孝司 北海道大学, 薬学研究院, 助教 (20604458)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 薬物送達学 / ナノ粒子 / がん免疫療法 / 腫瘍関連微小環境 |
研究成果の概要 |
本研究では、種々のマウス腫瘍モデルを用いて腫瘍内のがん免疫関連の遺伝子発現解析を行い、独自のアルゴリズムにより抗腫瘍活性を示す免疫ステータスを規定することに成功した。また、規定した免疫ステータスは、ナノDDSであるアジュバント搭載脂質ナノ粒子が誘導する抗腫瘍活性の評価にも有用であることを見出した。また、腫瘍微小環境の免疫ステータス解析に基づいて治療戦略を立案し、現行のがん免疫療法抵抗性の難治性がんに対する抗腫瘍活性を誘導することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現時点では、腫瘍微小環境の免疫状態を把握するための簡便な方法はなく、次世代シーケンシングによる網羅的な遺伝子発現解析が行われている。手間やコストの面から臨床での使用は困難であるが、少数の遺伝子発現を調べるだけで抗腫瘍活性を規定することができる可能性を示した本研究成果はコストや簡便性の面からがん免疫療法の発展に貢献できる。また、がん免疫療法を増強するためのナノDDS開発や複合がん免疫療法開発のためのツールとしても有用であると考えられる。
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