研究課題/領域番号 |
18K19914
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松田 哲也 京都大学, 情報学研究科, 教授 (00209561)
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研究分担者 |
今井 宏彦 京都大学, 情報学研究科, 助教 (40506466)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | CEST-MRI / DANTEパルス / 高速MRI |
研究成果の概要 |
本研究ではMRIを用いた分子イメージング法の一つとして注目されているCEST法の撮像の高速化を目的に、CEST法における飽和パルスとして周波数領域で周期性を持つDANTE法と傾斜磁場とを導入することにより、一回の画像収集で周波数スペクトルを取得できる高速CEST-MRI法を提案した。提案手法を実証するため、DANTEパルスを用いる高速CEST-MRI撮像法を研究用MRI装置に実装し、グルタミン酸水溶液を対象としてアミノ基のCEST信号が検出できることを実験的に示した。また、DANTEパルスをCEST法の飽和に用いる際に注意すべき点を計算機シミュレーションにより明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MRIでは開発当初よりNMRスペクトロスコピーによる生体化合物の同定や定量計測が期待されてきたが、検出感度の問題から広く臨床応用されるに至ってはいない。CEST法は、低濃度の生体化合物の状態をNMRスペクトロスコピーと同様に検出できるMRIの新しい分子イメージング法の一つとして期待されているが、高精度の計測には撮像に長時間を要するため、臨床的には極めて簡略化した撮像法が用いられているにすぎない。本研究で提案した撮像法は、CEST-MRI法が真に臨床応用されるためのブレークスルーとなり得ると期待でき、他のMRI撮像法と組み合わせることによりMRIの臨床的な意義も飛躍的に高まると考えられる。
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