研究課題/領域番号 |
18K19916
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 浩基 京都大学, 複合原子力科学研究所, 准教授 (70391274)
|
研究分担者 |
川端 信司 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (20340549)
|
研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 中性子捕捉療法 / BNCT / リアルタイム / 放射線検出器 / 線質弁別 / リアルタイム放射線検出器 |
研究成果の概要 |
ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)ではコリメータ等の構造体や患部からの中性子散乱及び透過により、照射野外に対しても中性子が照射される。そこで、生物学的効果の異なる放射線による全身位置における線量評価が重要となる。 本研究においてはBNCTでの全身位置における線量を評価することを目的として、減速材とLi含有微小シンチレータを組み合わせた線質弁別を可能とするリアルタイム中性子検出器の開発を行った。人体等価水ファントムの首、胸、腹に設置し、側頭からの臨床を模擬した照射試験を実施した。これにより、中性子エネルギースペクトルを評価できるようになり、線量を評価することに成功した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
切除不能な局所進行又は局所再発の頭頸部癌に対してホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の保険適応による治療が始まった。今後、BNCTの効果が期待される一方で、放射線治療や陽子線治療でも考慮されているように、2次がんに起因する全身位置における線量評価が望まれている。本研究においては、中性子の線質を弁別して測定可能な検出器を開発した。本研究の成果により、BNCTの全身位置における線量をリアルタイムで評価することができるようになった。これを今後臨床へ応用することにより、2次がんに起因する線量評価の基礎データを取得することが期待される。
|