研究課題/領域番号 |
18K19925
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
石田 竜弘 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 教授 (50325271)
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研究分担者 |
異島 優 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 准教授 (00457590)
清水 太郎 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 特任助教 (30749388)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | イオン液体 / 経皮吸収 / ワクチン / ペプチド / DDS |
研究成果の概要 |
がんワクチンは、がん特異的なCTLを誘導して抗腫瘍効果を発揮する。免疫細胞が豊富に存在する皮内に抗原やアジュバントを送達するために、イオン液体を経皮吸収促進剤として用い、経皮吸収型がんワクチンの開発を試みた。本研究では、がん抗原としてWT1(Wilms tumor gene 1)タンパク由来のペプチドを、アジュバントとしてtoll-like receptor 7のアゴニストのレシキモドを用いた。抗原およびアジュバントをイオン液体に溶解して貼付することにより皮膚透過性が向上し、ルイス肺がん細胞を移植したマウスに本製剤を貼付すると、WT1特異的CTLの誘導とそれに伴う腫瘍成長抑制効果が観察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
注射でしか投与できない高分子医薬品を貼付剤に換えることができれば、患者にとってのメリットは絶大である。また、イオン液体は高電気伝導性であり、磁性を有しているものもあるため、電流や磁場などの物理的な刺激と併用することでさらに透過性の向上をはかることができる。また、本技術はタンパク・ペプチドのみならず、核酸などの様々な高分子にも応用することが可能であり、新たな領域の開拓にも寄与することができる。
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