研究課題/領域番号 |
18K19926
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
松本 健志 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 教授 (30249560)
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研究分担者 |
大澤 恭子 近畿大学, 生物理工学部, 助教 (30638193)
長谷 栄治 徳島大学, ポストLEDフォトニクス研究所, 特任助教 (50805512)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 生体軟組織 / 粘弾性 / 位相CT / 動的変形 / 線維構造 / ダイナミック位相CT / モアレ縞 / 単色放射光 / 関節軟骨 / バイオソフトマテリアル / ダイナミックCT / バイオメカニクス / 放射光 |
研究成果の概要 |
荷重負荷に対する生体のしなやかな応答は,血管,筋,関節軟骨などの軟組織が有する粘弾性によるところが大きく,その機能解明には動的試験による挙動解析が求められる.一方,生体軟組織は空間的不均質性を有し,マイクロダメージを起点とする疾患も少なくないことから,局所的な挙動を解析することの意義は大きい.本研究では,生体軟組織の時系列X線位相イメージングによって,反復的な局所変形の解析を可能とする“X線位相差ダイナミックCT”を確立した.これを動的負荷試験下の関節軟骨および血管試料の撮像に応用した結果,線維構造のをマーカーとした局所挙動解析の可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大動脈の解離や瘤の形成・破裂,軟骨の欠落・剥離など,生体軟組織の機能破綻には日常の力学的な負荷(血圧や運動時の衝撃など)に対する軟組織の変形機能が深く関わっている.重篤な病態の発症に先行する組織内の局所的な変形機能の異常とこれを起点とする発症メカニズムを明らかにすることは,QOLを脅かす病態の進行予測や発症の予防に役立つ.本研究で確立した手法による軟組織挙動の計測によって,軟組織疾患の発症メカニズムの解明に資する意義のある情報の提供が期待できる.
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