研究課題/領域番号 |
18K19937
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
須藤 亮 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 准教授 (20407141)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 三次元培養 / 脳 / 血管新生 / 神経新生 |
研究成果の概要 |
本研究では組織工学の観点から、マイクロ流体デバイスを用いた三次元培養によって脳の三次元ユニット構造であるNeurovascular Unit(NVU)を再現することを目的とした。まず血管新生モデルの開発に注力し、次に神経新生モデルと組み合わせる方針で研究を進めた。まず初めに血管および神経それぞれの培養モデルの共通の培養プラットフォームとなるマイクロ流体デバイスを作製し、脳組織工学に適した血管新生モデルを検討した。次に、脳の発生段階を模擬することによって脳血管新生モデルを構築した。これらの結果に基づいて、最終的に血管新生と神経新生の融合に取り組み、三次元NVU培養モデルの構築に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体外で脳組織を構築しようとする学術基盤において欠如している三次元脳組織工学を開拓することによって、【神経科学(単一細胞レベル)→三次元脳組織工学(多細胞レベル)→脳オルガノイド培養(組織レベル)】のシームレスな脳組織工学の学問体系を創出し、再生医療・創薬研究への応用に発展させる点に学術的意義がある。また、脳組織工学は、脳機能を解明するための実験モデルとしての役割だけでなく、病気のメカニズムや創薬研究、診断デバイス開発においても重要な位置づけとなる点で社会的意義がある。
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