研究課題/領域番号 |
18K19941
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
武田 直也 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60338978)
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研究分担者 |
今任 景一 広島大学, 大学院先進理工系科学研究科, 助教 (80777970)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | セルロースナノファイバー / ハイドロゲル / チキソトロピー性 / 三次元培養 / 三次元組織作製 / マイクロ流体デバイス / 筋 / 血管 / 筋組織 / 血管組織 / ハイドロゲル培養場 / 再生生体組織 |
研究成果の概要 |
セルロースから作られる太さナノメートル、長さマイクロメートルのスケールの極微細繊維材料(セルロースナノファイバー、CNF)をゲル状態とした基盤材料について、構造ならびに粘性や弾性、また、力をかけると流動的なゾルとなり力から解放すると可逆的にゲルになるチキソトロピ―性と呼ばれる基礎物性を詳細に解析した。さらに、独自開発した微小な装置で、CNFゲルを太さ百マイクロメートル、長さ数十センチメートルの長大な形状に加工し、この中に細胞を包埋して培養し分化・成熟させることで長大で立体的な筋組織と血管組織の構築を達成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ゲル状態にもなれる(乾燥状態でも使える)CNFは日本で開発された機能性材料であり、学界および産業界で用途開発が精力的に研究されている。これまでは強度向上などを目的に、他の材料に混ぜられて使用するなどが主だった。しかし本研究ではCNFゲル単独の材料用途として、新たにバイオテクノロジーの分野での有用性を示した。特に今後の発展が望まれる再生医療分野への応用である。この成果は学術的意義のみならず、CNF市場の拡大など社会的意義も非常に高い。
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